IDA Session Records

井田 昌之の日々の記録。自己紹介等。

語る言葉が無かった

ある日、セントラルSQのそばの韓国系の長老教会の炊き出しで、台所スタッフが足りないので応援を、ということになった。ちょうどニューヨークから遊びに来ていた昔の卒業生を連れてでかけた。台所には、すでに野菜や食材が運び込まれていた。こういうことのために地元のアイスクリーム屋が提供しているアイスクリームまで揃っている。野菜は、B級品。虫が食ったあとがあったり、真ん中でポキンと折れてたりする、しかしフレッシュでおいしそうなことは間違いなし。用意を進めていて、時間になるとどこからともなく、といってもボストンのケンブリッジサイドからだろうが、多数の人がやってくる。台所の窓口に人がいっぱい並ぶ。Thank you、といって皆とっていく。きているものははっきりいってボロの人が多い。その日は7,80人くらいだったとおもう。どんどん出していって、終わった。そこでスタッフの食事ということになる。どうするのかと思っていたら、できるだけ一緒に入って食事を、という指示。そこで、ばらばらに分かれてテーブルに着き、同じ食事を取る。

私がいったテーブルには4人ほどがすわって食事をはじめていた。ぺちゃくちゃお話をしている。なんだろう。

ボストンフィルのあの演奏はどうだった、この演奏者はどうだった、この指揮者はどうだった、曲目はこれがよかった。。。びっくりした。語る言葉が無かった。サービスさせていただいて、勉強した。たまたま炊き出しに来ざるをえなかっただけで、何が違うというのか。へだてるものはない。みんな気にしてない。食事をして、淡々と片付けて終わり。良き思い出である。

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Written by masa-ida

5月 21st, 2009 at 11:57 am

Posted in 経済

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