IDA Session Records

井田 昌之の日々の記録。自己紹介等。

A is for Atom (1992) by Adam Curtis

昨日、NHKのBSで、「原子力の未来を問う」という番組の再放送をやっていた。A is for Atomが元タイトル。Adam CurtisのPandora’s Boxというシリーズの中らしい。1992年、45分。さっそくYouTubeを見てみると、その番組がそのままある。そのURLは、http://www.youtube.com/watch?v=1ON-EnaRtAw で、なかなか深い、良い番組だと思った。元タイトルは更に40年前のGEの10分間のアニメのコマーシャルフィルムのタイトル。ちなみにそれもそのままYouTubeに誰かが載せている。

TMCあるいはチェルノブイリ、あるいはそれに至る「小さな」トラブルの現場の声の紹介なども含まれている。現場のおごりでルールを破ったのがきっかけになったとかも話されている。技術そのものだけを悪者にするのではなく、政策的に急がせて、無理をさせた、商業主義で利益追求で安全がおろそかになった、といったこと、そして最後に技術文明への本質的な疑問のなげかけもある。私は必見の番組の一つだとおもう。

今丁度、去年の7月にワシントンのアメリカン大学での自分の講演を原稿にまとめて送ったところだ。テクノロジーということの理解と、それと倫理との関係について、バベルの塔から起こしてまとめた。原発、大震災のことも入れた。私は、technologyという概念には、それをどう使うか、使い方、という側面も含まれていると考えている。したがって、技術としては良かったんだが使い方やまわりが悪い、という論にはくみしない。特に巨大技術を考えるとなおさらだ。

この番組の最後の方で、初代の人達は人間の生活の中でどうするのがいいか、という視点があって、それをしっかりと持ってことにあたったが、その先の世代から、単にそこにある技術のみが対象となり、問題を起こすものだ、といったことのコメントが流れた。こういうのはFaceBookネタ、あるいはブログネタとしては難しすぎる。でも、記録はしておかないと。

それから、Youtubeで見ていて、Googleの付加機能として、音声をCCのテキストにするというのがあるのを見つけてやってみた。おもしろいね。結構便利。eraがerrorになったりするが、歳とってきて耳がだんだんぼけてきたから。

 

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Written by masa-ida

2月 14th, 2012 at 9:37 am

Posted in 生活

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