IDA Session Records

井田 昌之の日々の記録。自己紹介等。

戦争証跡博物館

統一会堂(旧大統領官邸)を背にして左へいってさらに次の角を左にいってしらばくいくと、戦争証跡博物館がある。ボーバンタン通り28番地。

3月に行ったときには、写真とパネルが並んだ建物が門の両側にあったが今はもうない。がれきがそこに残っている。正面の博物館の2階がようやく使われるようになり、そこに展示は移っていた。ギロチンや牢獄はそのまま残っている。いかに戦争を勇敢に戦ったかかのビデオは、枯葉剤の影響をうけて生まれた子供たちがどうやって、その後の生育と成長が進んでいるかのビデオにかわっていた。エージェントオレンジの実物?やホルマリン漬けのなまなましい奇形児などは注意しないとわからないところへ移動していた。

ここでも戦争体験は風化する、という印象をもった。米軍があわてておいていったヘリコプタの銃座があなたを狙っているという位置くらいの実感では、もう多くのことは写真と説明パネルの中に閉じ込められていて、70年代(以降)に生まれたという若者がベトナム戦争を実感するにはほど遠くなってきている。歴史の一ページになろうとしている。シューティングゲームをもっとリアルに、きれいに作ろうという若者にはもう、生きるか死ぬかの厳粛なる瞬間はますます遠くなり、無感動になるだろう。これらをみて涙する50代のオジサンは彼らにはなんと感傷的な人なんだろうぐらいにしかうつらない。しかし、ベトナムの人たちにはこのオジサンの年代の人が少ない。勇敢な人はかなり死んだから。なので、昔の人の経験と知恵をだれかが伝えないといけない。これも呼ばれれば日本からはるばる行く理由の一つでもある。

グーグルマップの入れ方を教えてもらったのでためしに入れてみる。ただし、位置はちゃんと戦争証跡博物館をさしていない。というかホーチミンではなく、今週の行き先のハノイである。あしからず。

10.779176,106.69262

そのうちなおそう。

->なおした

コメントする

Written by masa-ida

9月 14th, 2009 at 11:47 am

Posted in グローバルIT