IDA Session Records

井田 昌之の日々の記録。自己紹介等。

ドリラーの腕:テクノロジーの3要素にはノウハウが入っている

チリの落盤事故に際して、3つの穴が掘られた。プランA、プランB、プランCである。クリスマスまでには地下700メートルまで掘れるだろうということだったが、10月9日に貫通し、今日から救出が始まる。すばらしいことだ。全世界が注目している。33人の救出に48時間かかるという。多くの人の努力によりこれが可能となる。もうあと1時間ではじまる。

プランBのドリリングは1日約47メートルという速さで掘れたという。最初に始めたプランAの穴の速度の3倍の速さで掘り進められたという。

これを聞きながら、思い出した。ITマネジメントという講義の最初の回にはかならずテクノロジーの三要素の話をする。procedure, equipment, know-howである。意外に、同じ手続き、同じ装置であれば、同じ結果になると思っている学生が多い。同じ装置でも、同じ使い方でも結果は異なる。それを使う人・組織のノウハウがその時カギになる。ドリラーは、切っ先の様子を把握しながら、最適な掘り進め方をしていったという。そして、天井をやぶらないように、最後は天井65センチ手前で掘削をとめたとテレビの番組で説明していた。このドリラー氏は仕事を終えたのでもう休暇に向かったとのこと。仕事をする人間。かっこいいね。

コメントする

Written by masa-ida

10月 13th, 2010 at 7:10 am

Posted in IT

Leave a Reply