IDA Session Records

井田 昌之の日々の記録。自己紹介等。

Archive for the ‘教育’ Category

なぜベトナムに注目するのか

ある高官が私に聞いた。「なぜベトナムに注目するのか?」

ありがたい、というか、タイムリーな質問だった。ベトナム側からそのような質問がでるのはうれしいことである。

基本的には次のことだと言った。まず、第一に地政学的に重要な位置にある。そこにある国がどのように発展していくのか興味があるし、助力できるとしたら大学教員としてうれしいことである。第二に、日本の心情を深く理解してもらえる要素をもっている国である。おしんがわかる。国民性として近いものを感じる。まじめで努力する人が多い。日本が先の戦争において大きな侵略をしてこなかった。日本人への感情は概して悪くないので、本気で付き合える。日本から学ぼうとする姿勢がある。

前提としては、途上国であること、アメリカに勝った国であり、ということはアメリカが本気で援助をする対象となっていないこと、もある。

国際的な分業の構造の中で、農業以外の輸出貢献は今までは無いというべきであるから、また、資金的な余力も乏しいというべきであるから、なにもないところから有を生み出そうとする無形の生産活動はまず着目するところのはずである。若者が多い。人口は多く、産業振興の経験に乏しく、手探りのことばかり。今のところ、賃金も低い。労働集約の知的生産を優秀な人が集まっておこなうことに、興国の要因をみることができる。そんな点からも、ソフトウェアの開発作業や、デジタルコンテンツの作成作業などを中核とするといいだろうと感じている。そこには、ほんものもにせものもいる。日本側にもさまざまな人とその思惑がかさなることになる。

今、Blenderというオープンソースソフトウェアに注目している。これはなかなかのすぐれものである。ゲームエンジンまで入っている。プログラミングはPythonによる。こうしたことから集中研修3DCG09をホーチミンで行った。この話はいずれまとめて。

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Written by masa-ida

9月 28th, 2009 at 2:53 pm

要注意ではないアメリカ

しばらく米国出張が減り、年一回程度になり、また、人をひっぱっていくことが減り、米国での注意事項などを語ることがめっきりとなくなった。一昨日テレビでそんな話題をやっていたので、今までどんなことを話していたのか思い出した。次のようなことだ。

まず、大都市では、自分が危ないなと感じて曲がりたくない、入りたくない通りには入らない。自分の直感を信じること。そして、歩くときは壁に添いすぎてもいけないし、車道からちかすぎてもいけない。財布はもっていくな。10ドル札、5ドル札などをいれる場所をきめておけ、そしてそこからさっと出せ。ロープロファイル。目立つな。地元のひとがどんな格好をしているか観察してそれになじめ。ずっときょろきょろして道を探して歩くな。建物内で次の行き先を頭にいれたら、そこへ向かってさっさと歩け。

運転するとき、まず警官は銃を持っていて常に運転手が銃を抜くかもしれないことを警戒していることを忘れるな。もし警官に止められたら、両手は常に警官から見えるところに置け。何かを取り出すとしたら、どこにある何を取り出すのか、警官に了解をもらってから手を動かせ。すべての道はどこかに通じる。道を間違えてもおろおろするな。事故の元になる。

心配しすぎるな。しかし、基本的な注意は身につけよ。

とりあえず

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Written by masa-ida

8月 28th, 2009 at 12:09 pm

Posted in 教員生活

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