IDA Session Records

井田 昌之の日々の記録。自己紹介等。

価値創出の夢なければITはただのコモディティになる

先日ビックカメラに行った。この猛暑の夏で暑いし、行かなくても良いと思っていたが、家族に誘われていくことにした。といってもショッピングで見て歩く気はあまりしない。あまり面白いものがないなぁと思うから。

一つあった。腕時計をぼちぼち買い換えてもいいかもしれない。今使っているのは10年ほど前に買ったもので、時計としては全く問題無く満足しているが、留め金がおかしくなっているとか、いろいろ小さな事に問題がでていて、だましだましこの数年使ってきた。デジタル時計、CASIO Lineage。当時2万6千円だったかで購入。

スマートウォッチを孫たちには買ったりしたが、自分としては機能をチェックできればそれ以上のものではない。だいいち、字やアイコンは小さすぎて読めないし、目に悪すぎる、タッチ操作するにも小さすぎる。そして腕に常時しておくには重いし、大きすぎる。機能も不要というか使うというまでにはピンと来ない。で、チョイスとしては、今使っている腕時計の後継機でいい。問題なし。

似たような時計は山ほど売っている。どれでもいいように思える。けれども、私のこだわりが一つある。チタン製であること。なんであんな重いステンレス製のを腕に巻いている人が多いのか気が知れない。実際に比べてみればすぐに分かる違い。材料費がステンレスだと大幅に安くなるのでステンレスを売った方がメーカにメリットがあるだろうという程度しか違いが思いつかない。高級な、というより高価なデジタル時計には結構チタンが使われているが、日常品といえる価格帯でも結構存在する。Lineageはその一つ。

何でもアマゾンで買えるようになった。価格もそっちの方が安かったりするし、だいいち、家まで翌日とかに届けてくれる、これなら小売りを席巻しないわけがない。今そうなってる。Lineageの候補となる機種も見てあって、定価からの値引きもされていて、2万3千円くらい。だから、量販店とか小売店とかに行く気はしなかった。

でもまぁ運動と思って、ビックカメラの時計売り場へ行った。ぱっとしない、しかし昔から存在している時計売り場の一番よくありそうな陳列品を見て回る。私の希望するようなものは見当たらない。4社くらいの売り場を見て、それで帰ろうと思っていたら、カシオの販促員が声かけてきた。Lineageの陳列棚を見つけた。あった!その中に対象となりうる商品が2つ並べてあったのを見つけた。あるんだなぁ。2つとも彼が出してくれて、比べた。即購入!安い方。しかも、定価2万7千円に対して、赤札で41%引きと書かれている。1万5千なんぼ。その近辺にあるのは皆そんな位の赤札が定価にならんできれいにつけられている。メーカとしては処分品なのだろう。売り場で一時的につけられた正札ではない。ショージキ言うと、あと2,3千円高くても買っただろう。カシオは損したよ。私は儲けた気分。

数ヶ月前に家族用のノートパソコンを購入しに、秋葉原に行った。小雨の降る日。中古あるいは新古品にねらいを定めて。Windows10でマルチコアでメモリも4GB載っていて、2万円ほど。即購入した。元気に今も毎日毎日何時間も使われ続けている。

高価格のiPhone X、売上げは予想ほどの規模でないようだ。ユーザの財布の底が見えた、といった論評も見える。少なくともワクワクするような新しい機能が見えない。スマホもコモディティ化して、価格の勝負になってきているのでは?妹に頼まれてスマホを探したが、結局ヤマダ電機のEveryPhone EN。本人が求める機能を十二分にもっている。実用上十分だし安い。1万円。SIMも月千円台で本人もハッピー。

ハードだけでなく、ソフトについても、たとえば小規模事業所が買うようなオフィス関連ソフト、価格は上がらない。それどころか安い方に流れる。ウェブサイトの制作費、これも昔の価格からは大きく下がって、ある意味安定した。

以前、政治家が「ITによってインフレ軌道に」と言った。現状の日本のITまわりの様子なら、ITがインフレのドライバにはならない。似た機能、似た仕様をもとめるだけなら、市場は飽和しているというべきで買い換え需要は常に低価格化を指向する。むしろデフレドライバだ。

そう、価値創出、イノベーションのドライブ、新しいビジネスと市場を開拓しようとして、などなどということがなければ、ITはハードもソフトも単にコモディティとなる。夢を持とう!それをITで実現しよう!なら前に進める。

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Written by masa-ida

8月 14th, 2018 at 12:38 pm

Posted in 経済

キトの思い出

2001年11月22日、そしてその頃撮影のキトでの写真をFacebookに10年後に上げた。

以下はその投稿から拾う。

エクアドル、キト市。パネシージョの丘から市内をのぞむ。2001年11月22日撮影。10年前。山あいにはりついたような起伏がある町が歴史も感じられなんとも印象的。

懐かしいよね。民泊で、数回あわせると50日くらいはいました。あちこちの街角に町でやとったマシンガンを構えた防弾チョッキのガードマン。食事に行っても車を路上駐車するとそのガードマンにお金を払ってみておいてもらう。ある意味、合理的な仕組みだった。いろんな不思議なフルーツが朝市にあって、おいしかった。

アヒーを甘いスポンジケーキにもつけて…ただの布にもどってしまったような1ドル札を随分つかった。持ってた一ドル札、最初はきれいすぎてにせものだろうとうけとってもらえなかった。それでくしゃくしゃにしてから使用。10ドル札なんていうと天から降ってきた貴重品のよう。アメリカからの飛行機はだいたい夜中につく。そして、逃げるように数時間でアメリカに戻る。あの飛行場のなんともいえない、ぎらぎらした雑踏。世の中にはこんなところもあるんだと新鮮な経験だった。

ミルクシェーク35セント、この店は高いなぁ(写真省略)

はずれのインディオの人たちの店で、アルパカのセータ購入。いまでも使ってる、暖かい。おそらく1ドルとか2ドルとかだった

バス停には減速するだけで止まらないバス。バスによって料金が違う。最後まで私には区別がつかなかった。これに乗る!といって飛び乗る。これは3月の春分のころ。太陽は真上。赤道直下だし。標高が高いので涼しい。エルコンドルパッサが似合う町。

 

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Written by masa-ida

11月 22nd, 2017 at 10:09 am

Posted in 生活