Archive for the ‘グローバルIT’ Category
米国愛国法とクラウド
米国Patriot Actの影響についていくつかのチャンネルから議論があるのを知った。特にクラウドとの関係。
たとえば、http://www.publickey1.jp/blog/11/post_173.html にはヨーロッパでの話。http://www.publickey1.jp/blog/11/amazon_9.html には、日本がらみの話。
一口に言って、国防上の理由があると、米国企業内においてあるデータを外に持ち出せなくなるのではないか、と言う疑問・不安。2011年5月にオバマ大統領は4年間の延長にサインした。その中の記載についての運用の課題である。物理的に米国内というだけではない。私の理解では、Patriot Actでは、米国の捜査権のことを言っていて、ただちに押収されるという話ではないとおもう。ただ、ビッグデータ時代のストレージ関連事業者やSNSプロバイダ事業者にとっては要チェックの課題かもしれない。データベースと違うから非構造だし、だいたい中味が何なのかすべてに責任をとれるはずはないのでは？
もう少し見て行くと、データの保護・保持についての各国の制度・規則の違いがあって、それとクラウドビジネスの事業者の思惑と利用者の不安の間のギャップの問題であるようにも思う。たとえば、http://arstechnica.com/tech-policy/news/2011/12/patriot-act-and-privacy-laws-take-a-bite-out-of-us-cloud-business.ars で、こうなってくると、だんだん地球がひとつの制度になるようになっていくのかも。
インド企業のIT利用はさすが、なのか？
3つ前の私のブログ記事に、「インド企業のネット利用はさすが」と書いた。たしかに大変に進んでいる。しかし。。。というのがこの記事の話。
そのブログで紹介したKingFishre airlineから、出発の2日前、利用の3日前！に短いEメールが届いた。
FLIGHT IT214 DEL LKO ON 01NOV HAS BEEN COMBINED WITH IT3651 AND WILL NOW DEPART AT 0715HRS. FOR REAL TIME FLIGHT STATUS UPDATES AND SCHEDULE TIMINGS, LOG ON TO WWW.FLYKINGFISHER.COM （予約したIT214便が、IT3651便とcombineされた。出発は朝の7時15分になる。Ｗｅｂでしらべてください。）
ぎゃーっ！！ 午後の便を予約したのに、早朝便になったという。こういうこともあろうかと思って、柔軟性がとれるように、午後便を予約しておいたので、精神的なダメージはそれほどでもない。でもどこかおかしい。3日前の連絡。利用者の都合でキャンセルであれば、返金はされない期間に入るところ。私の推理では、これは便を航空会社の都合でキャンセルしたはずだ、Combineなどというものではない。（案の上、当日、空港で掲示を見たら、IT214 Canceledとちゃーんと出ている！） それで、その日の仕事を終えてから、夜、国際電話をした。ほんとはかなりあたまにきて。電話の応答の部門は分かれているが、こういう関係はreschedule and cancelという窓口になっている。その設定をプッシュして数分待つ。人が出たので、IT214がキャンセルになったので、予約をすべてキャンセルしたい、と連絡した。相手は渋る。これでは間に合わない、すべてをキャンセルだ、これは自己都合ではない、そちらの問題だ、リファンドしろ、何度も押し問答。数分これをやった。その結果、相手は折れた。これで終わるかとおもった。そうしたら、ＯＫ、キャンセル処理の部門にまわす、そのまま待て。
なんという粘り。すごいね！こっちも戦闘意欲は高まった。2分くらい待った。しかし、そこで拍子抜け。ようやく出た係りの人が、すべてキャンセルする、リファンドもする、ＫｉｎｇＦｉｓｈｅｒを利用してくれてありがとう、でＨａｎｇＵｐ。全部で、インドへの国際電話12分くらい。（それでしかたがないので、別の国内線会社のＷｅｂサイトで気をとりなおして、デリーラクナウ間を予約）。
これを書いている本日、クレジットカードの明細を確かめた。確かに、返金のトランザクションが入っている。
行った先で、ある外国人と話をした。帰りの午後のＫｉｎｇＦｉｓｈｅｒが突然午前になった。どうしよう、早く空港へいかないといけない、と彼は言う。そして、その日のスケジュールをすべてあきらめて空港へ行った。そなえあればうれいなし。
デリー・ラクナウ間は9便くらい毎日ある。しかし、。。現実に動いているのはそのうち数便ではないか？予約したKingFisherと5分ないし10分の差で、JetAirwaysの便が飛んでいる。それを使った。ということは、どっちかが勝つか負けるかになるのでは？負けたほうが便をやめる、そうすると、自己都合でキャンセルあるいはno showの人がでる。予約金はその場合には返す必要はない。飛ばすほうは、飛ばなかった方の客でその時間に飛ばないといけない人も乗せられる。したがって、ほぼ満席。便のキャンセルではない、別の便（しかし、ぜんぜん違う時間）とCombineしたのだ、といいはるrescheduleの係りの人、なかなかしたたかな（？）世界である。
地方都市ラクナウ、もうひとつのおまけがある。日本の携帯が音声の送受信もできることになっている。しかし、発信しようとすると、とめられてしまう。エラーでもなく。ＳＭＳだけは使えた。インターネットも不安定、遅い、有料は比較すると高い。スマートフォンどころではない。情報僻地といえる。さらに、物価は安いが、外国人にはなんでもべらぼうに高くふっかける。800円程度のタクシーをドル請求では15ドルといわれた。８００円くらいだろ、ちゃんとした金額を言え、といって400ルピーでＯＫになった。ちょうど2日前の現地の朝の新聞に、最新の識字率の調査結果の話がでていた。女子と男子で大きな差がある。そして女子の識字率は７０％ちょっと！ＩＴで成功した（という）高度な町へ行ったのではわからない、インドの現実があった。11月2日にはインド大統領と「会った」。といっても向こうは壇上、私は最前列に着席としてだ。それなりに楽しんだのは事実だが。。。